ニュージーランドにある映画館
今回は私が今住んでいるニュージーランドの映画館事情についてお話ししたいと思います。これからニュージーランドに来る人や、すでに住んでいるけどまだ映画館に行ったことが無い人などに参考にしてもらえたら嬉しいですし、日本からこの記事を読んでくださっている方たちにもニュージーランドと日本の映画館の面白い違いについて知っていただけたらいいなと思います。
ここでは主に私の住んでいるニュージーランドのクライストチャーチの映画館についてお話します。他の地域にも同じような映画館がありますが、もしかしたら違うところもあるかもしれませんので、参考程度に読んでいただけると嬉しいです。
ニュージーランドに来てからすでに十数回ほど映画館に行きましたが、主に「HOYTS」と「Reading Cinema」という全国各地に劇場を持つ映画館が特にお気に入りで利用しています。どちらも入り口近くにチケットの券売機が置いてあり、日本と同じようにそこでチケットを買うことができます。もちろん、有人のカウンターでも購入することができますが、フード販売のカウンターと同じカウンターで販売をしているので、有人カウンターで購入したい時はフードもまとめて購入しましょう。
チケットを券売機で購入するとき、驚いたのがフードも一緒に券売機で買える事。ここでフードを購入すれば、カウンターでレシートを見せるだけで購入したフードを受け取ることができます。
日本と同じように映画館のポイントカードが存在し、貯めたポイントで映画を安く見ることができたり、ポップコーンがもらえたりするので映画館をたくさん利用する人はぜひ作っておきましょう。
気になる料金は?
気になる料金ですが、映画館によって少し違います。それも同じチェーン店でも場所によって変わります。ですが、どこでも大体12~15ドルくらい。日本の半額くらいで映画を観る事ができます。(今のレートが1ドル65円くらい。)
日本の映画館にあるような4DX やIMAXのある劇場には出会ったことがありませんが、ニュージーランドの映画館にはプレミアムシートというものが存在します。料金もそれなりに高いのですが、ゆったりとしたシートはもちろん、座席で食べ物を注文できたりするので、プライベートシネマのように映画を楽しむことができます。私はまだ利用したことはありませんが、利用した際には別記事で書こうと思いますのでお楽しみに。
フードの種類は少ない!?
ちょっと残念だったのがフードの種類の少なさ。ホットドックやフライドポテトのような食べ物はありません。販売しているのはポップコーンとドリンクとアイスクリーム、あとはチョコレート菓子などの小袋のお菓子だけです。ポップコーンも塩味しかないのはちょっと残念でした。アイスクリームだけは本格的で、その場で味を選んですくってくれるところもあります。さすがアイスクリームの消費量世界1の国って感じですね。
フードの販売は種類が少ないですが、現地の人たちはスーパーで購入したポテトチップスやマックのポテトなどを持ち込んで、上映中に食べていたりします。日本ほど持ち込みにうるさくないみたいですね。
グッズやプログラムの販売は?
グッズも日本のように映画によってグッズの販売があるわけではありません。グッズ販売が0の劇場は結構多いです。大きめの劇場だとちょっとしたグッズが販売してたりもしますが、ほんとにちょびっと。グッズには期待してはいけません。日本では好きなキャラクターのグッズを集めて家に飾ったり、身に付けたりして自分の推しをアピールしたりしますがニュージーランドにはそのような文化はないみたいです。
ここだけの話、映画館で働いていた時一番大変だったのがアニメ映画のグッズ販売でした。映画館が開く前からいわゆる”オタク”の皆さんは列を作り開館と同時にグッズ購入へ向かってきます。コアなファンは購入するグッズの量も半端ではなく、私が働ていた映画館は言われた番号の品物をスタッフが用意してお客様にお渡しする形だったので、そのグッズをそろえるのが大変でした。ニュージーランドではそんなことが起こらないので羨ましいですね。
しかし、ニュージーランドの映画館で一番残念なのがプログラム(パンフレット)の販売がないこと。日本で映画を観ていた時は気に入った作品のプログラムを購入し集めていましたが、ニュージーランドの映画館では購入できませんでした。そもそもプログラムというものが存在しないのか、販売していないだけなのかは分かりませんが映画のキャストについてだったり、撮影の裏話などが詰まったプログラムを手に入れられないのは私にとって一番残念なことです。
シートの座り心地が最高!
ここまで、ニュージーランドの映画館の残念なところを多めに書いてきましたが、ニュージーランドの映画館にも日本の映画館に勝る最高な点があります。それは座席のシートの座り心地が最高なこと!すべての劇場のシートというわけではありませんが、少なくとも日本のシートよりも座席間隔は広いのでゆったり座ることができます。昔、日本の映画館で映画を観ていた時、隣のおじさんの手が私の座席の前に伸びてきておりそれが気持ち悪くて映画に集中できなかったことがあるので、これはすごく嬉しい点です。また、それだけでなく、リクライニングの機能が付いたシートが多いので座席を後ろに倒したり、足を伸ばしたりして自分の好きな姿勢で映画を鑑賞することができます。シートを倒して足の部分を上げれば、ほぼ寝そべる様な格好ができるので最高です。
まとめ
今回はニュージーランドと日本の映画の違いについて書いてみました。皆さんが思っていたものと同じでしたか?日本の映画館の料金は消費税増税とともに年々上昇しています。今の料金は詳しく知りませんが2000円くらいなんですかね?ニュージーランドだとその半額くらいで映画を観る事ができるので、ニュージーランドに来てしまったらもう日本の映画館で映画は観れないですね。字幕はないので英語の勉強はしなければならないという点はつらいですが…。
今は映画配信サービスなどもあり、映画館で映画を観る事は少なくなっているかもしれません。ですが、音響や映像設備の整った映画館で映画を観る事は、最高な時間の過ごし方だと私は思います。
ぜひ、気になる映画を見つけてニュージーランドでも日本でもどこでも、映画館へ足を運んで素敵な時間を過ごしてほしいなと思います。
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